さっきたまたま観かけたNHK Eテレで白鳥の湖の演奏をやってたので何気なく1分くらい聴いてたら、めちゃめちゃいい演奏!!
サラウンド放送になってたので、慌てて音声をステレオのスピーカーから出るように切り替えたら、まあ💛音響が格段に良くなり、各楽器の音も演奏全体もすごく際立って聴こえてきた。
これは指揮者の力量とN響の確固たる技術と音楽性が合わさり、あまりに有名なこの作品自身の、ストーリーの語り部の役割を鮮明にして聴衆に聴かせていた。
この相乗効果で幾重にも倍増された音楽のちからに、TV画面に指揮者やソロ演奏者、煌めく金管楽器が映っていても、それらを凌駕し私の脳内に映し出されたのは、それぞれの曲に伴うバレエの舞台シーンで、あまりにも鮮やかで臨場感に満ちていた。
バレエでは何回も観ているけれど、オケの音だけでこんなに舞台上の様子を鮮明に思い出させられるのは初めての体験だったし、胸の中はワクワクしていた。
クライマックスの部分(長調に転調してからの部分)は、指揮者はどんな結末を思い描いて振っていたんだろう?
王子の愛でオデットを人間として取り戻すことができロットバルトは死ぬのか、
やはりロットバルトが白鳥のままオデットを連れ去り残された王子は悲しみと絶望感に打ちひしがれるのか、
ロットバルトもオデットも命が絶え、王子はオデットの亡骸を抱えて無力感を感じるのか。。。
舞台ではいろいろな解釈と演出があるけれど、今回は音だけだったのでそこは聴衆の感性に任されたのだろう。
途中からだったので前半聞き逃したけれど、十分に「耳福」を感じる音楽を堪能できた💛
↓以下、演奏情報
「バレエ音楽「白鳥の湖」作品20 第3幕からマズルカ 第4幕から情景 第4幕から情景・終曲」
チャイコフスキー:作曲
(指揮)トゥガン・ソヒエフ、(管弦楽)NHK交響楽団
(13分47秒)
~2016年1月20日 サントリーホールで収録~